離れて暮らす親の家どうする?「空き家になる前」の相談が安心の第一歩
date_range2025/10/14
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親と子どもが離れて暮らす家庭が増えている今、「そろそろ親が心配」「実家をどうするか考えないと」という声をよく耳にします。
特に親が高齢になってくると、「息子や娘の近くに引っ越したい」「近くに住んでくれたら安心」といった話題が増え、家族にとって住まいの見直しは避けて通れないテーマになっています。
目 次
神戸市のお父様から届いた一通の相談
今回ご紹介するのは、神戸市で長年暮らしてこられた70代のお父様からのご相談です。
40年前に新築されたご自宅は、ご夫婦の思い出が詰まった住まい。
しかし奥様が数年前に亡くなられ、お一人での生活が続いていました。
息子さんと娘さんはそれぞれ関東圏で家庭を持ち、離れて暮らしておられます。
「このまま神戸で一人暮らしを続けるのは心配」
そう感じた息子さんが、「うちの近くに来ない?」と声をかけたのがきっかけでした。
お父様も熟考の末、「息子の家の近くに小さな平屋を建てて暮らそう」と決断。
新しい住まいが完成するタイミングに合わせて引っ越しを予定されました。
売却の悩み:「いつ」「どうやって」手放せばいい?
新しい生活への準備が進む一方で、不安の種となったのが現在のご自宅の扱いでした。
不動産業者に査定を依頼し、売却を検討されていましたが、
「いつ売れるか分からない」
「早く買い手が見つかっても、引っ越しまで時間が必要」
「売却が遅れたら、遠距離で手続きが発生してしまうかも」
といった不安を抱えていらっしゃいました。
「空き家になる前」とはいえ、生活拠点を変える際のスケジュール調整は簡単ではありません。
空き家になる前だからできた、安心の解決方法
不動産業者と当社担当者を交えて打ち合わせを行い、次のようなご提案をいたしました。
① 当社グループ会社による買取
② 新居完成までの期間を「賃貸契約」として居住継続
③ 引っ越し後にリフォームを施し、販売
このご提案により、お父様は「いつ売れるか分からない不安」から解放され、生活のリズムを崩すことなく安心して住み替えができました。
約6か月後、新居が完成。無事に息子さんの近くへお引っ越しされました。
「これで子どもにも安心してもらえる」と笑顔で話されていたのが印象的でした。
空き家になる前の相談が、未来の安心をつくる
今回の事例で重要だったのは、空き家になる前に相談されたことです。
建物の状態が良いうちに動けたことで、売却・賃貸・リフォームといった複数の選択肢を比較でき、最も納得できる形を選ぶことができました。
空き家対策というと、「誰も住まなくなってから」と考えがちですが、実は“空き家になる前”こそが最適なタイミングです。
早めの相談によって、費用や手間を抑え、安心できる住み替えを実現できます。
「親がそろそろ心配」「実家をどうするか考え始めた」
そんなときこそ、ぜひ一度ご相談ください。
空き家有効活用株式会社では、売却だけでなく、賃貸活用・住み替え・リフォームなど、状況に合わせた最適なプランをご提案しています。
“空き家になる前の第一歩”が、ご家族の安心と笑顔につながるように。
私たちはこれからも、地域とご家族の未来を支えるお手伝いを続けてまいります。
コラム担当者プロフィール
野村 和弘
宅地建物取引士、2級ファイナンシャル・プランニング技能士
大学卒業後、医療機器商社で営業を経験し、不動産業界へ転身。
賃貸仲介・管理を経て宅建士を取得し、売買や注文住宅の提案にも携わってきました。実家の不動産で悩んでいる方、空き家や相続の不安を抱える方と一緒に考え、丁寧に向き合うことを大切にしています。
「頼んでよかった」と言っていただける瞬間が、この仕事のやりがいです。
