空き家お悩みコラム COLUMN

実家の不動産、聞いてみたら“知らなかった”の連続~親との会話が、相続と実家活用の第一歩~

date_range2025/8/04

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三木市や小野市、明石市、神戸市で空き家の有効活用相談を行っている空き家有効活用株式会社の野村です。

先日、当社のスタッフが実家に帰った時、ご両親と家の片づけの話から見えてきた気づきを話してくれました。>>前回の記事はこちら

前回に続き今回は、ご両親が所有する不動産についてです。

ご両親が所有する不動産について

息子さん「そう言えば、あの田んぼどうしてるの?」

お父様「母屋(祖父の実家・隣にある)に作ってもらってる状態やな。長細いから隣地(母屋の土地)と合わせてとかでないと、厳しいやろな」

祖父の代から使われている田んぼは、今は隣の親戚が使っているらしいのですが、細長い形状で売却や活用が難しく、実際の名義や今後の話も曖昧。さらに話をしていくと、「山もあるで」と父。

えっ、山? 何それ?

どうやら、父の話によると、ゴルフの打ちっぱなし場の裏手にある山林の一部が所有地らしく、高圧電線が通っている関係で、わずかな利用料が振り込まれているとのこと。でも、どこからどこまでが自分たちの土地かはよくわからない。図面もなければ、管理もしていないという状況です。

息子さん「親父とおっちゃんで話が出来てるけど、俺とはとこ(年下)はもう30年近く付き合い無いから、今のうちに流れを作っといてや。」

ふとした一言から始まった会話でしたが、出てくる出てくる、“知らなかったこと”の連続でした。

この仕事に携わり、お客様には「早めの整理が大切です」とお伝えしてきたはずなのに…。
結局、自分自身の実家のことも、「気づけば誰も把握していなかった」という事態になりかけている現実を突きつけられました。

実家の土地や不動産、話せるうちに話しておくべき理由

名義が誰か、登記がどうなっているかを知らないまま相続が発生すると、手続きが非常に煩雑になります。
親戚との関係性が希薄になっていると、いざというときに話し合いがスムーズに進まなくなります。
“価値のある不動産”と“ただ所有しているだけの不動産”の見極めが必要ですが、現状を知らなければ判断すらできません。

空き家や遊休農地になる前に、今できる第一歩

今回、私自身の体験を通じて改めて感じたのは、「親が元気なうちに話をしておくこと」の重要性です。
専門家に相談するのはもちろん、まずは家族の中で、不動産がどこにあるのか、どう使っているのか、誰の名義なのかといったことを共有するだけでも、大きな一歩になります。

私たちの会社では、空き家や遊休不動産の活用だけでなく、「今のうちに話しておきたいこと」を整理するためのサポートも行っています。お気軽にご相談ください。

「うちはまだ大丈夫」と思っている今こそ、見直しのチャンスかもしれません。

コラム担当プロフィール

野村 和弘
宅地建物取引士、2級ファイナンシャル・プランニング技能士

大学卒業後、医療機器商社で営業を経験し、不動産業界へ転身。

賃貸仲介・管理を経て宅建士を取得し、売買や注文住宅の提案にも携わってきました。実家の不動産で悩んでいる方、空き家や相続の不安を抱える方と一緒に考え、丁寧に向き合うことを大切にしています。「頼んでよかった」と言っていただける瞬間が、この仕事のやりがいです。

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